IntelliJ で生産的に Java を書く
このレクチャーでは、Java の開発をより生産的にしてくれるツールとして、IntelliJ IDEA を紹介します。 Java の開発では IDE を使うことを強くおすすめしています。 その際の IDE の有力候補として IntelliJ IDEA があります。
目次
IDE はなぜ必要か
大規模なプロジェクトでは、統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) の利用が事実上必須です。 理由は次の通りです:
- コード補完とリファクタリング: IDEは、手動で行うのが困難なメソッド名の変更など、コードのリファクタリングを容易にします
- エラーチェックとデバッグ: IDEはリアルタイムでエラーチェックを行い、デバッグを支援します。コードの問題を早期に特定できます
- プロジェクト管理とツールの統合: IDEはプロジェクト全体の視覚化と管理を助け、テストやビルドツール、バージョン管理システムとの統合も容易です
これらの機能は、テキストエディタでは提供されていないか、または提供されていたとしても限定的で、実際の開発に活用するには力不足です。 そのため、特に大規模なソフトウェア開発ではIDEの使用が強く推奨されます。
IDE として IntelliJ を使う
Java 開発の IDE には IntelliJ をおすすめしています。 IntelliJ IDEA は、JetBrains 社が開発している IDE です。 Java 開発の IDE といえば Eclipse が有名でしたが、最近は IntelliJ を利用する開発者が増えています。
snyk 社のレポートによると、JVM 言語(Java や Scala、Kotlin など)を使って開発をしているユーザーの 72% が IntelliJ を使っています。 また、このグラフからは Eclipse の利用が 25% にとどまっていることがわかります。
IntelliJ を使うメリットには次のようなものがあります:
- 先進的なコード分析: IntelliJ IDEAは、コードをリアルタイムで分析し、潜在的なエラーや改善可能な箇所を自動的に検出します。この強力な機能により、バグを早期に検出し、コードの品質を高めることができます
- 洗練されたコード補完: IntelliJ IDEAはコンテキストに基づく高度なコード補完機能を提供しています。これにより、開発者は短時間でより多くのコードを書けるようになります
- 高度なリファクタリング機能: IntelliJ IDEAのリファクタリング機能は、開発者がコードベース全体にわたって変更を安全に適用するのを支援します
まとめ:IntelliJを使うメリット
このレクチャーでは、Java開発における IDE として IntelliJ の利用をおすすめしました。 IntelliJ IDEA が提供する高度なサポート機能を有効活用して、より生産的で高品質な Java 開発をしていきましょう。