Webアプリケーションのページ構成について学ぼう
Web アプリケーションはたくさんのページからできています。 あるページでデータを入力したり、別のページに遷移してデータを閲覧したりして、ユーザーはアプリケーションの機能を利用します。
このレクチャーでは、Webアプリケーションのページ構成の基礎ついて学びましょう。 基本的なページやボタンの構成を、「リソース」とそれに対する「CRUD」という観点で整理します。
目次
Web アプリケーションの操作対象:リソース
Web アプリケーションでは、なんらかのデータを記録したり、あとで読み出して閲覧をしたりします。 このような Web アプリケーションが処理の対象とするデータを「リソース」と呼びます。 例えば、SNS アプリケーションでは、「ユーザー」「投稿」「コメント」などがそれぞれ独立したリソースと考えられます。
リソースに対する操作:CRUD
Web アプリケーションでリソースに対して行う基本的な操作は、以下の4つです。 それぞれの操作の頭文字を取って CRUD(読み方:くらっど)といいます。
- 作成 (Create)
- 読み込み (Read)
- 更新 (Update)
- 削除 (Delete)
リソースに対して用意するページ
それでは、Web アプリケーションの基本のページ構成について考えましょう。 Web アプリケーションでは、各リソースに対する CRUD 操作ができるようにページを構成します。 まず、各リソースに対して、以下の4つのページを用意します。
- 一覧画面:複数件のリソースのリストを表示します
- 詳細画面:1件のリソースの詳細情報を表示します
- 作成画面:新しいリソースを作成するための入力欄(フォーム)を表示します
- 編集画面:既存のリソースを更新するためのフォームを表示します
例えば、タスク管理アプリでは、
- 一覧画面:タスク一覧
- 詳細画面:タスク詳細
- 作成画面:タスク新規作成
- 編集画面:タスク編集画面
の4つの画面を用意します。
ページに用意するボタン
各ページには、ユーザーがアクションをするために以下のようにボタンを配置します:
- 一覧画面:新規作成ボタン、詳細画面へのリンク(一覧に表示されている各リソース上)
- 詳細画面:削除ボタン、編集ボタン、一覧に戻るボタン
- 作成画面:作成ボタン、キャンセルボタン
- 編集画面:更新ボタン、キャンセルボタン
基本を崩すアイディア
アプリケーションによっては、これまで説明した基本のデザインを崩してユーザーの利便性を高めることがあります。 たとえば、一覧画面で、一括削除ボタンや一括編集ボタンのような複数リソースに対する一括操作をサポートする場合などが挙げられます。
まとめ:Web アプリケーションの構成はリソースと CRUD がポイント
Web アプリケーションのページ構成を理解するための鍵は、リソースと CRUD 操作です。 これらを把握し適切なページとボタンを用意することで、ユーザーフレンドリーなアプリケーションを設計できます。 必要に応じて基本的な構成をカスタマイズすることで、さらに効率的で便利なアプリケーションを作ることも可能です。 基本のページ構成を抑えつつ、使いやすいアプリケーションを設計できるようになりましょう。